「檀」買っちゃいました
能古島の
檀邸をはじめて見たときから、檀一雄にのめりこんでいる私。
福岡で育った私は、小さいころから名前だけは知っていた。ただ、幼かったころの私に「火宅」の意味とか、たいへんさが判るわけもなく、特に興味を持つこともなく人生の折り返し地点の年齢になった。
檀氏に関する本は本人執筆の本を含め数多くあるが、まずは、最も近い存在の、娘さんの檀ふみさんの本を3冊買って読んだ。
お父さんは亡くなってしまったが、今でも娘さんの心の中では一緒に生活を共にしている。そのように感じられました。
能古島の檀宅の当時の様子がありありと描かれており、
誰もいなくなった旧宅をおとづれるたびに、なんだか30年前の様子が浮かんでくるようです。
そして、今日、新しく(古本ですが)買ったのが、沢木耕太郎著の
檀 (新潮文庫)。
まだ読んでないのですが、とても楽しみです。沢木耕太郎氏は、綿密な取材をしてなるべくありのままを伝えてくれるので好きです。というか、事実をなるべく近い形で、筆者の主観が最小限になることで、登場人物の描写が最大限に忠実に表現されるのでいいと思う。私はクライマーの
山野井泰史さんの隠れファンなのですが、彼の登山の様子を書いたノンフィクション
凍も、読みました。これも沢木耕太郎さんの綿密な取材で書き上げられた作品です。こちらも、すごくおすすめです。
檀ふみさんの「父の書斎、私の縁側」、沢木耕太郎の檀、を読んで、檀一雄氏をじっくり味わってから、最後に「火宅の人」を読んでみようと思います。
今年は、檀氏関連の読書の一年になりそうです